佐賀の企業向け|外国人採用で押さえるべき実務ポイントと注意点
佐賀県の企業向け|外国人採用で押さえるべきポイントと実務の流れ
【この記事で分かること】
外国人採用の基本構造
外国人採用=在留資格と業務内容の整合性が最重要
外国人採用では、「在留資格と職務内容が一致しているか」が最も重要です。
日本人採用と異なり、在留資格ごとに従事できる業務が明確に定められているため、
採用前の確認が欠かせません。
佐賀県では、製造業・食品加工・物流での単純作業の割合が高く、職務内容の整理不足による不一致が特に多い傾向があります。
採用前に企業が確認すべき3つの軸
- 在留資格(基準適合性)
- 日本語能力(業務遂行に必要なレベル)
- 業務適性(専門性・経験・スキル)
佐賀の企業で多い採用ルート
① 技能実習からの移行(特定技能)
佐賀県は食品加工・製造業が多く、技能実習から特定技能への移行が最も多い採用ルートです。
ただし、実習計画の不備や評価試験の未受験が移行時のトラブルになりがちです。
② 留学生の新卒採用
佐賀大学・専門学校の留学生を採用し、技人国へ切り替えるケースも増えています。
ただし、学歴と職務内容の関連性が弱いと不許可リスクが高いため注意が必要です。
③ 中途採用(転職者)
即戦力として人気ですが、佐賀県では前職の離職届未提出が多く、
在留資格変更・更新に影響するケースがあります。
④ 海外からの直接採用
海外在住者を採用する場合、在留資格認定証明書(COE)の取得が必要です。
審査期間が長いため、採用スケジュールに余裕を持つ必要があります。
九州全体の外国人採用・在留・労務の傾向は、
九州全県まとめページで一覧できます。
採用前に必ず確認すべきポイント
① 在留カードの確認
採用前に必ず在留カードを確認し、在留資格・在留期限・資格外活動許可をチェックします。
偽造カードも増えているため、ICチップ読み取りが推奨されます。
② 在留資格と職務内容の整合性(基準適合性)
就労系の在留資格では、学歴・職務内容・給与などが在留資格ごとの基準に適合しているかが審査の中心になります。
佐賀県では、製造業での単純作業割合が高い職務内容が不許可理由になりやすいです。
③ 日本語能力要件(令和8年4月以降の新基準)
一般的な事務・社内コミュニケーションでは、N2〜N3レベルが一つの目安です。
一方で、接客・フロント・通訳など「日本語能力を用いた対人業務」では、
令和8年4月15日以降、日本語能力要件(CEFR B2相当)を満たす必要があります。
【日本語能力要件(CEFR B2相当)の具体例】
- JLPT(日本語能力試験)N2以上
- BJTビジネス日本語能力テスト 400点以上
- 中長期在留者として20年以上日本に在留している場合
- 日本の大学・専門学校・高専を卒業している場合
- 日本の義務教育を修了し、高校を卒業している場合
この要件は、「日本語を使って顧客対応・説明・調整を行う業務」に適用されるため、
佐賀県で多い宿泊・外食・販売などの企業は特に注意が必要です。
また、在留期間更新許可申請でも、業務内容が言語能力を用いた業務に変わった場合は提出が必要になります。
④ 給与水準の注意点
就労系の在留資格では、日本人と同等以上の報酬であることが審査の前提になります。
佐賀県は全国平均より給与水準が低いため、最低賃金ギリギリの設定は不許可リスクがあります。
採用時に起きやすいトラブル
① 在留資格と業務内容の不一致
佐賀県では、製造業での単純作業割合が高い職務内容も不許可理由として多くなっています。
② 給与設定の誤り
給与が低いと、「日本人と同等以上」の基準を満たさず不許可になることがあります。
③ 技能実習からの移行時の書類不備
評価試験の未受験、実習計画の不備などが移行時のトラブルになります。
④ 留学生の週28時間制限
アルバイト採用では、週28時間を超えると資格外活動違反となり、企業側も指導対象になります。
採用後に必要な手続き
① 雇用契約書の整備
外国人向けに、業務内容・給与・勤務時間を明確に記載する必要があります。
② 社会保険加入
日本人と同様に、社会保険・雇用保険の加入が必要です。
③ 労働条件通知書の交付
外国語版を併用するとトラブル防止につながります。
④ 生活面のサポート(義務ではないが実務上必要)
- 住民登録
- 銀行口座開設
- 生活ルールの説明
特に技能実習→特定技能の移行者は生活面のサポートが定着率に直結します。
特定技能を採用する場合の注意点
① 支援計画の作成
特定技能では、支援計画の作成と実施が企業の義務です。
② 受入れ体制の整備
生活支援・相談対応など、体制が不十分だと改善指導の対象になります。
③ 分野別の要件
佐賀県では、食品加工・製造・介護での特定技能が特に多いです。
④ 佐賀で多い指摘事項
- 支援記録の不足
- 相談対応の不備
- 生活オリエンテーションの未実施
行政書士に依頼するメリット・デメリット
メリット
- 採用前の基準適合性チェック
- 職務内容の整理
- 在留資格変更・更新のリスク管理
- 特定技能の受入れ体制構築
デメリット
- コストがかかる
- 企業の内部情報を共有する必要がある
相談窓口の一本化(当事務所の強み)
採用×在留×労務×定着支援の一貫対応
- 採用前の基準適合性チェック
- 職務内容の整理
- 給与水準の妥当性確認
- 特定技能の受入れ体制構築
- 採用後の定着支援まで一貫対応



